春寒 |
春は嫌い 風が強いから 何の、誰の、詞(ことば)だったろう、とぼんやり考えて、ああ、吉田秋生の昔の漫画だった、とぼんやり思い出した。タイトルまでは思い出せなかった。 満開の桜の木々、その下で、少女は立ち尽くしている。 春の風の冷たさが、初めて露わになった首筋に染み入る。つい先ほどまで、寒さと自分とを遮ってくれていた、あのひどく長く、見目にも美しく、彼女の心根を表すかのように真っ直ぐだった黒髪は、とうに失せ果て、無惨にも短く刈り込まれていた。 また、風。 寒い。頭も、身体も、そして心も、その心が無自覚のまま、虚ろに紡ぎ出す心象風景も、凍え切っている。 どこか遠くで、ピアノが鳴っている。ラグタイム風に。曲はJohn Lennonの「Imagine」。空耳か。 移ろう季節の中、冬が春に最後の抵抗を試みている。 雪か――と思ったら花だった。桜が吹きすさぶ風に揺れて、花びらが宙を舞う。 だが、少女は花だろうと雪だろうと構わなかった。そんなことはどうでもよかった。 三十分前の自分は雲散して、抜殻だけが、この地上に眇眇と残されて、在った。 少女の表情(かお)は、さながら能面のようだった。目からは光が奪われていた。ほんの少し前の暴虐が、彼女の累積された、これまでの穏やかな生活に、楔を打ちこみ、彼女を壊してしまった。目鼻立ちの整った顔は、ささやかな陽光に白く映え、静脈が透けて見えくらいで、しかし、セカイからはじき出された今となっては、その美しさもかえって痛々しく、どこか凄愴ですらあった。 表情は能面のまま、少女は左手をピストルの形にする。銃口を向けるべき相手はわかっている。人差し指を自らのこめかみにあて、乾いた声で、 「ばあん」 少女はショータイムを終えたマリオネットのように、ガックリと地に跪いた。そして、花びらの上、うつ伏せに倒れた。頬を地面にあてる。ひんやり。 地面の聲を聞くような、あるいは、その温度を確かめるような、あるいは、このまま地と同化して、土に還って自己の存在を永久に葬ってしまいたい、と望むような姿勢をとり続けた。 ハラハラと少女の背に、花弁は降り積もっていく。 真新しい白のセーラー服は忽ち、花と土にまみれる。 だが、少女は構わなかった。 このセーラー服が、ついさっきまで彼女が見ていた悪夢を誘引した。 少女は明日、中学生になる筈だった。 これから通う学校の制服ができたので、洋品店に行き、袖を通して大きさを確かめ、そのままそれを着て、足取りも軽く、家路についた。昨日までの暖気が嘘のような寒さも、へっちゃらだった。 ちょっと遠回りして、N公園の桜並木を、胸を弾ませ、長い髪を翻し、浮き浮きと遊歩していたら、花盗人。 「ちょ、ちょ、ちょっと、き、君」 公園の茂みから声がした。 少女は足を止めた。周りを見た。自分ひとりだけ。どうやら声は少女を呼んでいるようだ。 茂みからガサガサと音立てて、一人の男が現れた。蓬頭垢面。顎に頬に髭を蓄えている。薄汚れたカーキ色のジャンパーにクシャクシャのズボン。春先なのにすり減ったサンダルをつっかけていた。公園に住み着いているホームレスらしい。草臥れきった風貌からは年齢は推量しづらいが、おそらく五十年輩。 少女は不思議とたじろがなかった。ホームレスの物腰が優しげだったのと、それにおろしたての制服を着た高揚もあったのだろう。 「ちょ、ちょっと、た、た、頼みがあるんだ」 ホームレスは言った。ひどい吃音だった。 彼は子供の猫を飼っていた。 その子猫が逃げてしまったという。 「しょ、小学生の男の子に、お、追いかけ回されたみたいでね、そ、そ、そ、そこの茂みに入り込んじゃってさ、で、で、出てこないんだよ」 なので、少女に「救出」を手伝って欲しい、という。 見知らぬ男にお願いされ、 「いいですよ」 少女は引き受けた。少女は猫が好きだった。だから、気軽く請け負った。ホームレスの居る茂みの向こう側へと踏み入った。その茂みがごく普通のセカイと異常なセカイとを隔てる境界線であることも知らず。 「猫チャン、何処ですか?」 「そ、そ、そこ、しぃー、こ、声を立てないようにね」 腰をかがめ、ホームレスの指さす茂みの一角を覗きこんだ。猫の姿は見えない。さらに腰をかがめ、目をこらし、深々と覗きこんだ、そのとき、臭い息を嗅いだ。 「キャッ!」 ホームレスに後ろから抱きつかれていた。 「な、何するんですか?!」 ホームレスに身体を羽交い絞めにされ、少女は狼狽する。 「お、お、お嬢ちゃん、そ、そ、そ、その制服は○○女学院の、せ、制服だね?」 ホームレスの口から、少女がこれから通う私立の名門女子校の名が出た。 「・・・・・・」 少女は恐怖のあまり、声も発せられずにいる。 「お、俺ァ、あ、あ、あの学校にゃ、う、恨みがあるんだよ」 ホームレスは以前は教師だった。本名を菱本といった。 「い、今はホームレス仲間から、ぷ、”プーさん”って呼ばれてるけどね。く、く、くまのプーさんが、ゆ、由来さ。こ、こ、この社会に入った頃は、ま、まだ、肥り気味だったんでね。い、い、今じゃ、み、見るかげもないがね」 プーさんは少女の私立校で教鞭をとっていた。 一人の女生徒に熱烈な求愛を受けた。倫理的な理由で拒み続けていたが、女生徒は諦めず、アプローチし続けた。プーさんも彼女の熱い想いに、つい情にほだされ、校外で逢うようになった。このことが明るみに出た。当然、プーさんは厳しく糾弾された。女生徒はそんな彼を弁護するどころか、被害者然とした態度で、一切の責任をプーさんに押しかぶせ、彼を裏切った。 プーさんは学院を去った。教育界を永久に追われた。 「あ、あ、あれから、何をやってもうまくいかず、い、今じゃ、こ、こ、こ、こんな有り様だよ」 とプーさんは自嘲する。 そして、今日、偶然少女を目撃して、 「そ、その制服、み、見たら――」 激しい怒りが湧き上がってきたという。まったくの逆恨みだ。 プーさんの垢だらけの着衣や身体の臭いに、少女は窒息しそうになる。恐ろしさで全身が震えている。 プーさんは左の腕で少女の首を締め上げ、右手を伸ばし、地面に放り出していた大きなリュックサックの中をまさぐっていたが、やがて、 「あ、あ、あった、あった」 と工作用のハサミを引っ張り出した。 そうして、厭らしい笑みを浮かべ、汚れた掌で少女の長く美しい髪をひと撫でした。 少女は一刻も早く、一秒も早く、この場から逃げ出したかった。家に帰り、シャワーを浴びて、身を清めたい気持ちで一杯だった。勿論、許される筈もなかった。 プーさんは、取り出した工作バサミの両刃を開き、少女の髪を、最大限挟めるだけ挟んだ。少女は真っ青になり、 「や、やめてぇ〜! 髪、切らないでっ!」 と叫ぶが、プーさんは少女の口を塞ぎ、 「さ、さ、さ、騒いだら、こ、こ、殺すぞ。こ、このハサミで喉を、き、切り裂いてやるからな」 と耳元でドスのきいた声で脅した。そして、震えあがる少女に満足し、グリップを握る指に力をこめた。 ジャ! 工作バサミを完全には閉じず、半閉じで深く、ザクザクと押し剪り、剪り進める。 バサリ、 と大量の髪が収穫された。耳の半分が出る程、右サイドの髪がごっそり断たれていた。 「!!」 少女は声にならぬ悲鳴をあげた。激しい衝撃が、頭の先から足のつま先まで、一瞬、貫くように走った。 しかし、少女は耐えた。が、耐えきれず、 「はぅ・・・うう・・・うっ・・・うっ・・・」 と、か細く嗚咽した。 「あ、あ、あんな、く、クソ学校になんて、は、入るから、こ、こ、こういう目に、あ、あうんだ!」 とプーさんは理不尽極まりないことを言って、少女の髪を剪っていった。そして、右サイドの髪を、頬の辺りで、ピッチリと一直線に剪り揃えると、 「う、う、う、美しい、ら、ラインだ! ま、まったく、う、美しい!」 と悦に入っていた。プーさんは幾何学の教師だった。物体の面と線が織りなす形状には、ほとんどフェティシズム的な情熱に基づく観察癖があるようだった。 「き、き、きれいだよ、お、お嬢ちゃん」 プーさんは呵々大笑した。ところどころ歯が抜け、残った歯も煙草のヤニで黄ばんでいた。その口臭と体臭に、少女は顔を背けたくなる。 しかし、少女は恐怖に支配されていた。プーさんをこれ以上刺激せぬよう、凝と我慢した。髪を断つのに飽いたこの狂人が、今度はこのハサミの切っ先を自分の身体に向けるのではないか。その想像はリアリティを伴い、少女を極限まで戦慄させた。小さな歯がカチカチと鳴った。 「ふ、ふ、震えているのか?」 少女はけなげにも首を振った。けれど、目からポロポロと滂沱の涙が流れていくのは、どうしようもなかった。 プーさんは次に左の髪を剪りはじめていた。絹のようになめらかな処女髪に、深く深くハサミを潜らせ、 ジャッ、ジャッ、ジャッ―― と右と同じ高さに、剪り揃えていく。 「お、俺たちが、ちゅ、中坊の頃には、じょ、女子はこうやって、にゅ、入学前に、か、髪を、お、お、オカッパさんに刈っていたもんだ。お、お、お前みたいな、め、メスガキ共は色気ばっかりが、は、は、発達してやがって、お、オツムはクルクルパーの癖に――ええい! こ、こうしてやる! こ、こうしてやる!」 プーさんは満腔の憤怒をこめ、ハサミを乱暴に動かした。 ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャキッ! 左の髪も切断された。つづいてバックの髪を―― ジャッ、ジャッ、ジャッ 侵されていく。穢されていく。そんな気持ちで胸は溢れ返っていた。たまらなく怖かった。たまらなく惨めだった。少女は声を殺して、また、泣いた。オシッコもちょっとだけ漏らしていた。 ハサミの冷たさを、うなじの真上に感じた。ありえないほどの短さに剪られているらしい。 周りの人々から賞賛と憧憬の眼差しを向けられていた長く、黒く、柔らかで、美しい髪。その髪はもはや見る影もなく、無惨に剪り詰められているのだろう。 前髪も剪り落とされた。 ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ――眉毛がはっきりと出る程に剪られているのが、剪られながらわかる。 少女は悲しかった。声を忍び、泣きながら、この悪夢が、早く終わって欲しい、早く終わって欲しい、と祈るように念じた。 しかし、その願いも空しかった。 全ての長い髪が剪られた。お椀のようなオカッパ頭に化(な)った。10分足らずの出来事だったが、少女には10時間にもそれ以上にも思えた。 すっかり剪ってしまうと、プーさんはふたたび、リュックに手を伸ばした。 「き、昨日、て、手に入れたんだ」 と、中から古ぼけた手動式のバリカンを取り出した。 「た、た、タイムリーだったなぁ。な、なんて、ツイてるんだろう!」 少女の顔は真っ青を通り越えて、蝋のように白くなった。歯の根が合わぬ。何故神様は自分よりプーさんを依怙贔屓するのだろう。 「さ、さ、三丁目のゴミ溜めに、す、捨てられてるのを、み、見つけて拾ったんだ。あそこは、ふ、ふ、不燃物がたくさんあるからな。こ、これで、ちゃんと、し、し、仕上げてあげられる」 とニンマリするプーさんに、 「やめてえぇ! バリカンなんてイヤッ!」 少女は思わず叫ぶ。 「さ、騒いだら、こ、殺す、って言ってんだろ!」 少女は口をつぐんだ。が、それでも、目で、嫌! 嫌!と懸命に訴えた。プーさんの狂気以外の内的要素――優しさだったり、寛大さだったり、憐れみ深さだったり――にワラでも掴むような思いで、すがろうとした。 だが、そんな温情など望むべくもなかった。一片の希望はあっという間に打ち砕かれ、霧消した。 既に理性を失っているプーさんは、少女の頭を押さえつけると、彼女の襟足にバリカンをあて、情け容赦もあらばこそ、一気に走らせた。 カチャカチャ、カチャカチャ、と金属製のボディが音立てて、サイドよりは比較的、まだ長めだった襟足を剥いでいった。 バリカンは錆びかけていた。当然刃も鈍っていた。その刃が髪に食いこみ、 「痛いっ」 と少女は小さく悲鳴をあげた。激痛から逃れたくて、身体をよじって、抵抗したが、無駄だった。 プーさんは彼の五体を駆使して、少女をさらに押えつけ、バリカンをまたうなじから後頭部にかけ、引いた。 パラパラ、と細かい刈り髪が、新品のセーラー服の襟を汚した。 少女は唇を噛んで痛みを堪え、俯くことしか、もはや選択の余地はなかった。 カチャカチャ、カチャカチャ 手動式のバリカンは後頭部の下半分を、途切れ途切れに上昇していく。 ――なんで・・・なんで、こんなことに・・・ 少女の落涙は一層その量を増した。涙はみるみる顔中を濡らした。 プーさんの方は、シワだらけの顔をひしゃげさせ、下卑た笑みを浮かべ、バリカンを動かす手を止めず、少女の髪を刈り上げていく。時折、 「い、痛いか?」 と意地悪く、子羊に訊く。 子羊が無言で頷くと、いたくご満悦で、わざと乱暴にバリカンを突き上げていく。 カチャカチャ、カチャカチャ 青白い部分が後頭部に、徐々にその版図を拡げていく。 しかし、道具が道具なので、刈り上げ作業は遅々としている。小食なバリカンに、プーさんは次第に焦れ、何度も舌打ちして、その苛立ちを少女に転嫁し、さらに力任せに、バリカンを髪にあてては押し上げ、あてては押し上げする。 少女は今は一切を諦め、人形のように化(な)ろうとする。だが、どれだけ心頭滅却しようとしても、苦痛は苦痛のまま、彼女を苛み続ける。 「くっ・・・くくっ・・・くぅ・・・」 と呻き声が口から漏れる。 プーさんは彼の気の済むまで、バリカンを挿入した。 カチャカチャ、カチャカチャ カチャカチャ、カチャカチャ 後頭部の半分近くが引ん剥かれた。 刈り上げのオカッパ頭が、桜の木々の下、出来あがった。 「い、い、いいなァ!」 プーさんは上機嫌だった。 「む、む、昔は、こ、こういう頭の女生徒が、い、いっぱいいたんだよなァ」 と懐旧の情に浸っていた。 少女は顔をあげることもできなかった。たまらなく恥ずかしかった。怯えもあった。口惜しさもあった。だが、バリカンの虐から解放されて、安堵もしていた。 頭が寒い。寒すぎる! 今自分はどんな髪型になっているのだろう。 「こ、この、か、髪の毛は貰っておくぞ。ば、ば、”賠償金”代わりだ」 プーさんはスーパーのレジ袋に、剪り髪を詰め込んでいる。一部のマニアの間では、女性の髪が高値で売買されているという。 「お、お、俺には、そ、その裏のルートに、つ、伝手があるからな。こ、コイツはいい値段がつきそうだ。ぐふふ。あ、明日か明後日辺りには、しょ、焼酎がたらふく、の、飲めるなァ。た、楽しみだなァ」 と醜く笑い、 「じゃ、じゃあな。あばよ」 とプーさんは現れたとき同様、突然に去っていった。 寒い春の中、少女だけが取り残された。 しばらく一人、呆然としていたが、やがて立ち上がった。魂でも抜かれたかのように、覚束つかない足取りで、よろめくように茂みから出た。ごく普通だった筈のセカイへ。 短く剪られた髪に手をやった。 襟足はきれいに無くなっていた。 刈り上げられた箇所を、人差し指、中指、薬指で、なぞる。1mmにも満たぬ髪が、指の圧を跳ね返してくる。さらに、なぞる。 ジョリ、 と微細な髪と指の腹が擦れ、その感触は彼女を怯ませた。 風。 ――春は嫌い 風が強いから―― ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 少女は依然、花の上に突っ伏して、身じろぎもしない。 少女を置き去りにして、セカイは時間を刻んでいく。5分、10分、20分―― 時々通りかかる人がいるが、少女に無関心を決めこみ、通り過ぎていく。まれに、何事か、と心配して歩み寄る人もいるが、少女の両眼がちゃんと開いているのと、幾ら呼びかけても話しかけても、顔の筋肉ひとつ動かさぬ少女に、気味悪そうにその傍らを離れていく。 ラグタイム風のピアノはいつしか止んでいた。やはり空耳だったのか。 ピアノと入れ替わるように、今度は何処かでラジオの放送が聞こえてくる。第三次世界大戦が勃発した、とアナウンサーが告げているのが、切れ切れに耳に届く。これも、また幻聴なのだろうか。 花びらは少女の身体に、ひらひら舞い降りる。コノママ花ニ埋モレテ死ヌノモ悪クハナイカナ、と夢うつつに思う。 ラジオの音はだんだん遠ざかっていく。やっぱり空耳だったのか。 ラジオに代わって、また、新しい音が、微かに聞こえてくる。 ・・・ドックン・・・ドックン・・・ ・・・ドックン・・・ドックン・・・ 心臓の音、自分の心臓の音! これも空耳か。いや、空耳ではない! けして、ない! まぎれもなく真実の音。 そう気づいた瞬間、全身を何か温かいものが満ちた。そう、溢れんばかりに。 ――私ハ生キテイル・・・生キテイル・・・生キテイル・・・生きているんだ! 次の刹那、少女は、むくり、と起き上がっていた。冬将軍の殿軍を蹴散らすかのように、力強く! 立ち上がる。花吹雪。その直後の静謐。静謐の中、静かに、でも確かに脈打つ心臓の音。 刈られた頭を夕空に突き上げ、花と土を払いもせず、風の中、春の中、少女は歩き出した。 その脳裏にひとつの詩句が明滅する。ヴァレリィの詩の一節だ。 Le vent se leve,il faut tenter de vivre. 日本の或る作家は、このフランスの詩句をこんなふうに訳し、自作に引用した。 風立ちぬ いざ生きめやも その作家も書名も少女は識っている。書名については、少しアンフェアーだろうか? (了) あとがき ずっと前から書きたかった小説です。「春寒(はるさむ)」というタイトルと、「髪を切られたセーラー服の少女が、桜に囲まれて、夢うつつの状態で歩いている」というイメージから逆算して書きました。「ライオンちゃん」に続く2人目の匿名ヒロインです。 しかし、今回は強制断髪モノが多いな(^^;) こうして、好きな小説を好きなように書けて、なおかつ、それを発表する場があること、読んで下さる方がいらっしゃることに、限りない幸福を感じております(^^) サイト存続の危機や空白の期間があったから、なおさらです(^^) 今後とも懲役七〇〇年に遊びに来て下されば、嬉しいデス! お読み下さり、ホントにありがとうございました!! |