新生・・・? |
私、生駒純(いこま・じゅん)は悪い子です。 学校でもお家でも優等生ぶってるけど、本当は悪い子なんです。 お父さんの弟である春樹叔父さんと、いっぱい「プロレスごっこ」してるんです。 初めはいきなり、でした。すごく怖かったです。 でも今は私の方も結構積極的かも、です。 春樹叔父さんは小説家です。売れっ子の作家さんです。 私の家の近くにマンションを借りて、仕事場にしています。 私はお母さんに頼まれて、差し入れなんかを持って、そこへ行きます。春樹叔父さんのお仕事の「アシスタント」をしたりもしています。 本当は「アシスタント」なんて嘘です。 仕事場で、春樹叔父さんに身体のあちこちをお医者さんされたり、チュッチュされたり、もっといけないことをしたりします。いっぱいいっぱいしてます。 こうした春樹叔父さんとの「いけない関係」を、小5のときから、一年以上も続けています。 「純はいい子だね」 と春樹叔父さんは猫なで声で言います。 「いい子だから、可愛がりたくなる。いい子だから、叔父さんも社会勉強を教える甲斐があるってものさ」 そう言いながら、口に、首に、胸に、○や○○○○を這わせます。こういうの、大人の世界では、「ぜんぎ」っていうみたいです。 ベッドの上で、「プロレスごっこ」します。頭の中が真っ白になるほど、気持ちよくって、私は快感のあまり、シーツをのたうち回るんです。 「このことは誰にもしゃべるんじゃないよ」 最後に春樹叔父さんは必ず怖い顔で口止めしてきます。 「うん」 と私がうなずくと、 「やっぱり純はいい子だね」 とニッコリ笑って、お小遣いをくれます。 親に話そうかと何度も思いました。 でも、言えませんでした。 もし、両親が私と春樹叔父さんのことを知ったら、私のことをどう思うだろう、私のことをどんな目で見るのだろう、そう考えると怖かったんです。春樹叔父さんが罰を受けるのも辛いし、本当は私自身、春樹叔父さんとのいけなくも甘い関係を保っていたい、と心のどこかで思っているのでしょう。 春樹叔父さんからもらうお小遣いは、小学生の私には使いきれませんでした。あまり高額なものを買いまくると、お母さんに怪しまれるだろうし。 だから、友達と遊んだり、美味しいものを食べたりするのに使いました。友達には私がおごってあげていました。 そのことが友達の親経由で、お母さんに知られてしまいました。 「そんなお金、どうして持っているの?」 とお父さんも一緒になって問い詰められました。 春樹叔父さんにもらった、と白状すると、 「春樹さんも純にお金をあげすぎよ、まだ小学生なのに。いくら仕事の手伝いをしてるからって」 とお母さんは眉をひそめていました。 どうやら、「本当に隠しておきたいこと」の方はバレずに済んだようで、私はホッと胸をなでおろしました。 「叔父さんとのことは黙ってくれていたんだね」 と春樹叔父さんも安心した様子でした。 「当たり前でしょ、言えるわけないじゃん」 そう私がすくめる肩を抱いて、 「純には“悪女”の素質があるのかもね」 と叔父さんは冗談ぽく言い、チュッチュしてきました。 「悪女」っていう言葉が、ズシンときました。 そんなことなど忘れたように、その日も、いつものように、 「純はいい子だね」 と春樹叔父さんは私の身体をお医者さんしながら、何回も言いました。 こんなこと、やめなくっちゃ、って何度も思います。何度も何度も。 でも、やめられません。 ズルズルと「愛情関係」は続いています。 春樹叔父さんは、特に私の長い髪がお気に入りでした。 「美しい髪だ」 といつも褒めてくれます。 撫でて、チュッチュして、「プロレスごっこ」の後に弄んで、 「僕は純の長い髪、好きだなァ。上質のシルクみたいで、この手触りがこたえられないや」 ウットリといつまでも触れています。私も春樹叔父さんの気が済むまで、触らせてあげています。 去年の夏休みには、二人で避暑地に旅行しました。 立派なホテルに泊まりました。 プールのあるホテルでした。 私は背伸びして、春樹叔父さんにねだって買ってもらった大人っぽいビキニの水着を着けて、プールサイドに座って、遊んでいる子供たちをボンヤリと眺めていました。 「純は泳がないの?」 春樹叔父さんに訊かれ、 「私はもうコドモじゃないもん。あんなガキと一緒にしないでよ」 と私はむくれる真似をしてみせました。 実際、私はこのホテルで、毎晩、「大人がすること」を春樹叔父さんとしていました。 「そうだね、純はもう立派なレディーだものね」 と春樹叔父さんは私をあやすように優しい声音で言って、 「それに――」 と私の髪に触れ、 「プールの水に濡れたら、髪が傷むものね」 私は黙っていました。少し春樹叔父さんにイジワルをしたくなりました。 「純」 「・・・・・・」 「僕は純が好きだよ」 「・・・・・・」 「ねえ、純」 春樹叔父さんは場所柄、節度をギリギリまで保ちながら、私の耳元で囁きます。 「純の身体を、心を、存在そのものを愛している。純は僕に、多大なインスピレーションを与えてくれる。僕はもう純なしでは生きてはいけないんだ」 春樹叔父さんの小説のヒロインは、私をモデルにしているんです。 ヒロインの女の子は、妖精のように愛らしく、でも気まぐれでワガママで小悪魔的で、年上の男の人を振り回して、時には破滅させたりもします。 その小説を日本中の人たちが読んでるのかと思うと、不思議な気持ちになります。なんだか恥ずかしいです。ゾワッとすることだってあります。 やはり、こんな関係はいけない、と思います。 でも、断ち切れません。 春樹叔父さんのこと、嫌いじゃないし、春樹叔父さんにもっと愛してもらいたくもあります。だから、「終わりにしたい」って言い出せませんでした。 やがて私は小学校を卒業し、中学生になるときを迎えました。 洋裁店で中学の制服の試着をしました。 付き添ってくれたお母さんは、 「よく似合ってる! 純は大人っぽい顔立ちだし、どこから見ても中学生って感じね」 と褒めてくれましたが、私は浮かない気分でした。 初めて着たセーラー服に包まれている自分の身体が、なんだかひどく汚れているような気がして、真新しいセーラー服には、どうにも相応しくないように思えました。 「どうしたの、純?」 「ううん、別に。なんでもない」 「中学生になるのが不安なの?」 「そんなんじゃないよ」 私は重い気分のまま、セーラー服を脱ぎ、お母さんと家に戻りました。 その夜、昼間のことで気が滅入っていたのですが、私は春樹叔父さんに命じられた「お仕事」に取りかかりました。 春樹叔父さんの次回作は、「高度成長期前夜」のお話なので、その時代のあれこれを調べるんです。「純はちゃんと“アシスタント”としての仕事をしていますよ」という春樹叔父さんの私の両親向けのカモフラージュなんでしょう。 だから、私も図書館から借りてきた「写真で見る郷土の近現代史」という大きくて分厚い写真集をひろげ、適当にパラパラめくって、時折、意味なくノートにメモなんかしたりして、「お仕事」していました。 そうしたら、ある写真が目にとまったんです。 白黒の写真でした。女の子たちが写っていました。 皆、セーラー服姿です。どうやら中学生のようです。 写真に添えられた説明文を読むと、やっぱりこの地域の昔の女子中学生たちでした。 女の子たちは全員、オカッパ頭でした。 頬をアゴの辺りで切り揃えています。 後ろを振り返っている女の子に注目すると、うなじが刈り上げられていました。 私はそんな写真の女子中学生に心を奪われちゃいました。現在からしてみれば、きっと垢抜けない印象なんでしょうけど、私はその清らかさに憧れの気持ちを抱いたんです。美しいと思いました。「乙女」っていう言葉は彼女たちにこそ、ピッタリです。 反面、これまでの自分のやってきたことが、恥ずかしく、情けなく思えました。 私はいつまでも、そのページに、その写真に、見入っていました。 そして、これだ!って、頭の中に閃くものがあったんです。 翌日、私はさりげなくお母さんに、その写真集を見せ、昔の中学生の髪型について、色々聞き出しました。 「お母さんより上の世代の子たちね」 とお母さんは写真を見ながら、独り言のように呟いていました。 「お母さんのときは、中学の髪型の規則厳しかったの?」 「そりゃあ、今と違って厳しかったわよ。前髪は眉毛にかかっちゃダメ、とか、肩より長い髪は結ばなきゃダメとか」 でも、とお母さんは写真を指さして、 「こんなオカッパの子はほとんどいなかったわね。この髪型だと美容院じゃなくって、床屋で切ってもらってたんじゃないかしら」 「床屋・・・」 「“子供なんだから床屋で十分”って時代だったんでしょうね」 「お母さん、ありがと」 私は早速、写真のページを拡大コピーして――お父さんが仕事で使うので、自宅にコピー機があるんです――外出しました。 近所の床屋さんに直行しました。ヘアーサロン重田というお店でした。小学校の通学路にあるお店です。 そして、コピーした昔の女子中学生の写真を、床屋のオジサンに見せて、 「こういうふうに切って下さい」 とお願いしました。 床屋のオジサンは40歳くらいで、フランケンみたいな顔をしていました。顔はいかついんだけど、気が小さい人のようで、 「本当にこの髪型でいいの?」 と三回も念を押されました。確かに、今時こんなオカッパ頭になりたがる女の子って、相当珍しいんでしょうね。 「後ろも、コレ、バリカンで刈り上げなきゃいけないよ?」 と床屋のオジサンは言います。 「バリカン」という単語を聞いたら、ちょっと怖くなったけど、でも勇気を出して、 「はい、お願いします」 とキッパリ答えました。 正直今までずっとロングヘアーで、髪をバッサリ切った経験がないので、緊張しましたが、清らかな乙女への憧れの方が強かったです。 そして、春樹叔父さんが愛してくれた髪、その髪を切ることで、春樹叔父さんとのいけない関係にピリオドをうちたかったんです。 鏡の向こうには、長い髪の大人びた女の子がいました。 「純って色っぽいよね」と友達から言われていた女の子、その女の子に、サヨナラ、と心の中で静かに別れを告げました。 「じゃあ、切るね」 オジサンはそう言うと、霧吹きで私の髪を湿し、おもむろにハサミで切りはじめました。 上アゴにあたるハサミの感触に、思わず背筋が伸びます。いよいよか、とドキドキします。 ジョキ、とハサミが閉じて、ハサミより下の長い髪が、バサリ、とカットクロスに垂れ落ちました。右のアゴが丸見えになりました。 ハサミは、ジョキッジョキッ、と勢いよく力強く、私のロングヘアーを切り落としていきます。 耳が少し出るほど、両側の髪が短く切り揃えられました。 オジサンは右、左、右、右、左、と長さを調節するように、ハサミを入れ、さらに短く切りました。耳が半分も露出するくらいの短さでした。 これで小学校と一緒に、「いけない関係」も卒業するんだ。改めて、そう心に誓いました。だから、オカッパになっていく自分の姿も、「中学生らしくて良い」「サッパリして良い」と自然に受け容れられました。 前髪も、れいの写真の女の子と同じように、眉毛よりずっと上、オデコが見えるか見えないか、ギリギリのところまで、切り詰められました。 ジョキジョキジョキ、ジョキジョキ、とハサミが顔を横切って、目蓋や鼻にあたる髪のこそばゆさが消えていきます。 つむった目をパッと開けると、前髪パッツン、眉毛モロ出しの女の子が、目を真ん丸にしてこっちを見つめていました。 昔からずっと前髪をかきあげる癖があって、「色っぽい仕草だね」と言ってくれる人もいたんですが、その癖とも今日でサヨナラです。 「お姉ちゃん、中学の新入生かい?」 とオジサンがカットしながら話しかけてきました。 「はいっ」 とうなずきました。うなずき方も髪を切る前のゆったりしたふうではなく、シャキッとした感じになりました。髪型ひとつで、色々変わるものなんですね。 「お母さんに短く切るように言われたの?」 「いえ」 私はちょっと含み笑いをして、 「自分で・・・切ろうと思って。中学生らしく」 「えらいねえ」 とオジサンに褒められて、照れ臭かったです。頬ッペが赤くなりました。 「近頃じゃ、学校も“髪を切れ”なんてうるさく言わないみたいだね。下手したら噛みついてくる親もいるかも知れないからね。なんだっけ、“モンペア”って言うんだっけ? 新聞に載ってたな」 オジサンが話すには、お客さんの中には政治や社会の話を振ってくる人もいるので、そういう話題にも対応できるように、TVのニュースを観たり、新聞を読んだりするんだそうです。ただ、人の髪を切ればいいというだけのお仕事じゃないようです。 チャッチャッチャッとハサミの刃と刃がリズミカルにぶつかる音がして、襟足が刈り上げられます。ゴリゴリと櫛がウナジをひっかくようにあたり、少し痛いです。 初めて覗いたウナジに、モワッとお店の暖房を感じます。自分の目では確かめられないので、ドキドキします。 ハサミでの刈り上げ作業は、何度も繰り返されます。 ハサミの音が止むと、オジサンは鏡の下の引き出しから、バリカンを取り出しました。 バリカンを目にした途端、私はとても心細くなりました。 大丈夫だろうか、もしかしたら、オジサンの手が滑って、ジョリジョリジョリ〜って刈り過ぎちゃったりしたら、どうしよう、と想像して、不安でいっぱいになりました。 私の不安をよそに、オジサンはバリカンのスイッチを入れます。 ウイイイィーン、という大きな機械音がお店の中全体に、鳴り響きます。私の隣で髪を切ってもらっていた男の人が、バリカンの音に一瞬ビクッと肩を波打たせていました。それを見て、私は一層不安になりました。 フッと唐突に、春樹叔父さんの仄暗い笑顔や言葉が浮かびました。 ――ふふふふ、こんなに濡れちゃって。純は困った子だね。 やめて!と春樹叔父さんの幻を振り払おうとしたら、 ジャッ と首筋に氷でもあてられたような冷たい感触。バリカンです。 冷たい感触は首筋からウナジへ、さらにボンノクボ辺りまで、一気に駆け上ります。 ジャジャジャジャ、って髪が悲鳴のような音色を立てます。 バリカンの音の大きさと、冷たさには戸惑うばかりでした。すごく気持ち悪かったです。 ジャアアァァ、と髪の悲鳴がして、また、ジャアァァー、って下から上にひんやりとした金属の感触が皮膚を伝ってきて、三回、四回、五回、とリピートされます。 十回以上、剃り上げられて、ようやく耳障りな機械音は止みました。 オジサンはふたたびハサミをとって、バリカンで刈った部分を整えます。 そして、露わになった首筋に剃刀をあてて、ジー、ジー、と産毛を剃ってくれました。 「こんな感じだけど、どうかな? 注文通りだよね?」 とオジサンが合わせ鏡で確認しました。ビッシリと芝生のように刈り込まれた後頭部に、 「きゃっ!」 と私は驚いて、思わず小さく叫んでしまいました。勿論注文通りなのだけど、いざ目の前に突きつけられるとあわててしまいます。 「え? 違った?」 オジサンの方もあわてていました。 「イエ、これでいいんです」 私はオジサンに言いました。どこか自分に言い聞かせているところもありました。 「これでいいんです」 今日から私は何ら後ろめたい秘密もない、清く正しい健全な中学一年生に生まれ変わるのです。 家に帰ると、お母さんは口をあんぐり開けて、ビックリしていました。 「純、その髪どうしたの?!」 「ちょっとしたイメチェンだよ」 中学校にあがるから、気持ちを新たにしようと思って、と説明しましたが、お母さんは、 「だからって・・・せっかくきれいな長い髪だったのに・・・」 と納得のいかない顔で、私の髪を惜しんでいました。 「切っちゃったものは仕方ないでしょ」 と私は突き放すように言うと、自分の部屋に行き、セーラー服に袖を通しました。 鏡で新しい自分をチェックします。 どこから見ても、古き善き時代の女子中学生です。 おろしたてのセーラー服で、春樹叔父さんの仕事場に向かいました。 オカッパ頭にセーラー服という中学生姿を、春樹叔父さんに見せつけ、そして別れよう、終わりにしよう、そう決めていました。 とにかく頭がスースーして、寒くて寒くてしょうがなかったです。 今時いないヘアースタイルの女子中学生なので、道行く人たちの注目もものすごく浴びました。 しかし、寒さも恥ずかしさも今は関係ありません。目的地に向け、一心不乱に歩きます。 「純・・・」 変わり果てた私の姿を目の当たりにして、春樹叔父さんは言葉を失い、凍りついたように動けずにいました。 「春樹叔父さん」 私は硬直する春樹叔父さんに言いました。 「春樹叔父さんが大好きだったあの長い髪、私、切ったからね。ホラ、こうして」 刈り上げた後ろ頭を春樹叔父さんの鼻先に突き出して、指でジョリジョリと擦ってみせました。 「純・・・何ということだ・・・」 春樹叔父さんはワナワナと身体を震わせています。 「これは私の決意だよ。私、もう春樹叔父さんとは――」 と別れの言葉を切り出そうとするのを待たず、 「純! 可愛いじゃないか!」 春樹叔父さんは目を輝かせ、ガバッと私を抱きしめました。 「えっ?」 私は意外な展開に、そのとき起こったことが瞬時にわかりませんでした。 「素晴らしいよ! ファンタスティックだよ!」 春樹叔父さんは発情期の獣みたいに、昂奮していました。 春樹叔父さんは田舎の中学出身なので、こうしたオカッパの女子も周囲には結構いて――その中には憧れている女子生徒もいて、それで私のオカッパとセーラー服姿にオスの本能がかきたてられてしまったらしいです。後で本人から聞きました。 「純、サイコーだ! さア、こっちへおいで。存分に可愛がってあげよう!」 私は春樹叔父さんにベッドにひきずって行かれ、「プロレスごっこ」させられました。 春樹叔父さんは昂ぶって、狂ったように身体を動かしていました。私の刈り上げた部分をペロペロして、ますます昂ぶっていました。 私も切りたてのオカッパ髪を振り乱して、春樹叔父さんのワザに応えました。応えながら、何度も絶頂を感じました。すごく気持ちよくて、チーズみたいにトロけてしまいそうでした。 「春樹叔父さん、好き! 好き! 大好きだよォ〜! あっ・・・ああ・・・」 春樹叔父さんの次回作でも、私はきっと主人公を翻弄していることでしょう。 快感で真っ白になる頭の片隅で、「泥沼」という言葉が浮かびました。 (了) あとがき どうも、迫水です。 今回のお話はですね、実は他三作が「マニアックで長い」という間口の狭い(好きなんですが)小説ばかりなので、「比較的短くて、坊主モノではなく、いい話系」のものを書いて、混ぜよう、と目論み、書いてみたのですが、「いい話」じゃないな、これは。「MAYUKA」の逆バージョンみたいだ。。 オカッパモノでは初めてのヒロインの一人称形式です。途中、三人称で書き直そうとトライしたのですが、そうすると、他の三作と文体がカブッてしまうので、やはりヒロイン目線で書くことに。あと、女の子による「です・ます」調の語りも初めてで、結構異色作かも。。。小6(中1)の女の子が考えてることはよくわからないし(結構残酷な年頃だと思う)、語彙にも限界があるだろうし、手探りの作業でした。 内容が内容なので、ヒロインの年齢引き上げも考えたのですが、それだと入学式バッサリが成立しないし、悩みどころでした。 でも、書き上げて満足しています。 最後までお付き合い下さり、ありがとうございました!! 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