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仏青で


 どうも! 永山義秀(ながやま・ぎしゅう)ッス。二十四歳です。駆け出しの僧侶やってます。
 先日の仏教青年会の飲み会で、かなりショッキングな出来事があったんで、この場をお借りして、ご報告させていただきます。
 まだ混乱していて、何処から話したら良いのやら、若干語りあぐねているところです。
 某宗派某本山の仏教青年会、略して、
 仏青
は同宗派同本山に属する若手の僧侶が中心となって、仏教の在り方を考えたり、ボランティアなどの社会奉仕をしたり、かと思えばレクレーションや旅行や飲み会で親睦を深めたり、と様々な活動を行ってます。うちの場合、各地に支部があり、私も地元の支部に参加しています。
 まあ、色んな坊さんがいますが、皆和気あいあいと交流しています。
 私の場合、寺の三男坊だったんですが、上ふたりの兄が寺を継がず、実家を出てしまったんで、必然的に私が跡を取ることが決まりまして、関西の某寺に修行に行き、ビシビシシゴかれ、昨年、ようやくシャバへと生還を果たしました。
 で、すぐに仏青に参加しました。知り合いの坊さんに誘われまして。
 なんで仏青に入ったかと言えば、ぶっちゃけ、目的は女です。Girlです。ギャルです。
 坊さんって職業柄、若い女性との出会う機会がなかなかないんですね。だから、そういう集まりに参加すれば、良縁に巡り合えるかな、と期待しつつ。
 仏教青年会というからには、当然、顔を出す女性は寺院関係者、あるいは仏教に関心がある人ばかりです。
 ゆえに共通の話題も多い。仏教のこと、仏像のこと、お寺のこと、修行のこと、本山のこと、etc・・・。
 さまざまな女性と知り合いましたね。寺娘さんとか、信者さんとか、仏教系大学の女学生さんとかね。
 勿論尼さんとも何人か知り合えました。
 その中でも、坪内貴子(つぼうち・たかこ)さんという尼僧さん――僧名は「慶貴(けいき)」さんというのですが、皆から「姐御」とか「姐さん」とか呼ばれていて、私もかなりゾッコンでした。
 貴子さん、二十九歳。
 美人じゃないんだけど、妙にエロい。そこはかとない色気があります。
 知人の僧侶Mは、
「なんだよ、あのブス」
と陰で言っていましたが、まあ、そういう意見もあるでしょう。
 けれど特定の男にはアピールするものがありますね。私もその特定の男の一人だったわけで、酔っ払ってる貴子さんから、
「義秀君、飲んでるかあ?」
とか声をかけられたりすると、嬉しかったですし、
「暑〜い」
と胸元をはだけたりしてるのに、ものすっごくそそられましたね。
 年末の飲み会で、どういう経緯かは知りませんが、貴子さん、ミニスカサンタコスをすることになり(仏教者の集いなのに!)、私はこの会のときは生憎不参加で、スゲー悔しかったのですが、後でこのときの貴子姐さんの写真を八方手を尽くしてGETして、さんざおかずにしたものです。
 「姐御」、「姐さん」と慕われるだけあって、男勝りの剛毅さで面倒見も良く、ちょっとSッ気もあります。
 通販でSM用のムチを入手して、若い坊さんをシバいて、悦にいっておられました。
 シバかれた方もご褒美感覚で、こうした「下僕」たちの存在の上に貴子姐さんは君臨していましたね。
 私も生来のコバンザメ気質とMッ気もあって、早速貴子姐さんに接近し、タバコを買いに行くなどパシらされたものです。
 貴子姐さんは、
「新しい舎弟ができた」
とご満悦でした。
 貴子姐さんは尼僧だったけど、髪を伸ばしていました。セミロングの髪にパーマをあててました。
 聞いたところでは、得度に際しても、修行に際しても、頭を剃らず、有髪で押し通したらしい。
 仏青には僧衣を身にまとって参加していますが、まとめずウネウネと肩に背にこぼれている俗っぽいパーマヘアと墨染めの衣は、チグハグな印象で、でもそのモッサリ具合がかえって生々しく「オンナ」を感じさせていました。

 で、本題に入るわけですが――
 仏青で「勉強会」があったんですね。
 えらいお坊さんや仏教の研究をしている碩学の方々をお招きして、「21世紀における僧侶の在り方」などという、やけに高尚なテーマで、お話をうかがったり、ディスカッションしたり、と、まあ、これはどうでもいいんです(いいのか?)。
 「事件」は勉強会の後の懇親会――つまり飲み会で起きました。
 懇親会は勉強会が行われた某会館のそばの居酒屋の座敷を借り切って催されました。
 最初は皆、いつものように楽しく飲んでいたんですが、突如、
「何だよ、それ!」
「うるせえな!」
「うるさいのはそっちでしょ!」
と宴席の一角で口論が勃発。
 何事かと振り向くと、貴子姐さんと男僧のYさんが言い争っている。両者ともすごい剣幕でした。
 後で聞いたのですが、そもそもの争いの発端は、辛口のカレーが苦手、というYさんに、貴子姐さんが「男のクセに」云々とひやかしたことにあるらしい。本当にくだらない話ですが、ケンカのきっかけなんて、案外そんなもんだったりするものですしね。
 元々、貴子姐さんとYさんは折り合いが悪く、貴子姐さんはYさんのデリカシーのなさを嫌悪していましたし、YさんはYさんで貴子姐さんの日頃の姐御気取りを、笑止に思っている様子でした。
 これまで表立って争うことはなかったんです、お互い大人ですし。
 しかし、双方の内にくすぶっていた負の感情が、この日、とうとう爆発してしまったようでした。
 口論は激しさを増します。
 皆止めようとは思っているのですが、第三者が割って入る隙がありません。
 とうとうYさんはいきり立って、
「なんだよ! 尼さんのクセして頭も丸めてないで、エラソーなことばっか言うな!」
と怒鳴りました。
「ンだと、上等じゃん! じゃあ剃ってやるよ!」
と貴子姐さんは怒鳴り返しました。売り言葉に買い言葉です。
「頭のひとつやふたつ、丸めてやるよ!」
 こうなると、もう我々の手には負えません。
 有限実行で、貴子姐さんは「舎弟」のN君に、
「N君、バリカン貸して」
とYさんを睨みつけながら、言いました。癇症のN君は坊主頭を保持するため、いつもバリカンを持ち歩いているのを、貴子姐さんも知っていましたから。
 N君は貴子姐さんを
「姐さん、落ち着いて下さいよ〜」
と、なだめましたが、貴子姐さんは一向に聞く耳を持ちません。
「いいから、バリカン貸して!」
 「姐御」には逆らえず、N君はおずおずと荷物の中から充電式のバリカンを取り出すと、貴子姐さんに手渡しました。
 ことの成り行きに、周囲もあわてて、貴子姐さんに翻意を促しました。
 しかし姐さんはすっかり意地になってしまっていて、
「尼さんが坊主頭になるのに、なんで止めようとするのよ!
「前々から剃ろうと思ってたの!
「女に二言はないんだよッ!」
と説得を撥ねつけ、バリカンのスイッチを入れると、ブイイイィィン、無造作に額の生え際にあてました。
 ジャアアァァァァ
とバリカンの刃と髪の毛が摩擦する音がして、バサリ、とウェーブした黒髪が畳の上に落ちました。あっという間の出来事でした。
 貴子姐さんの額から頭頂にかけて、幅6,7センチほどの青白い道が切り開かれています。
 こうなってしまった以上、もはや後戻りはできません。
 貴子姐さんは一旦、バリカンのスイッチを切ると、飲みさしの自分のビールを一気にあおりました。アルコールの力を借りようとしていたのでしょうか。
 そして、またバリカンのスイッチを入れると、前頭部を剃りはじめました。
 ジャアアァァァァ
と前髪が頭頂まで押し運ばれ、クッタリと崩れ、
 バサリ
とその骸が畳に落ちます。
 貴子姐さんはちょっと不貞腐れ気味に、髪の毛をガリガリ削り剥がしていきます。
 バリカンが豊かすぎる髪を収奪する度、女性の参加者から、ひゃあ、という悲鳴があがりました。
 剃髪尼僧のHさんは流石に落ち着いたもので、
「わかった、わかったから、坪内さん、座敷が髪の毛だらけになっちゃうでしょ。ちょっと待って」
と調理場まで行って、古新聞紙と大きなポリ袋を貰って戻ってきました。
 そして、古新聞紙を畳の上に敷き、ポリ袋に穴をあけて貴子姐さんの首から下にスッポリとかぶせて、なんとか散髪準備を整えました。
 で、Hさんが散髪役を買って出たのですが、貴子姐さんは、
「自分で刈る」
と言って聞かず、バリカンを自らの女の命に入れていきます。
 ジャジャアアアアァァァァ
 ジャジャジャアアアアアアアァァァァ
とダイナミックに刈っていきます。
 バリカンは見事に貴子姐さんの頭から、髪の毛を引き剥がしていきます。
 最初は前頭部の髪を剃りあげました。前頭部の坊主頭を、両サイドのウネウネの黒髪パーマヘアーが挟み込んでいて、いや〜、シュールでしたよ。
 皆、固唾をのんで、断髪の一部始終を見守るしかありません。
 この騒動の原因となったYさんも気まずそうに、小さくなって座ってました。
 貴子姐さんは首を大きく左に傾けました。
 自然、髪が一斉に左に垂れ下がります。
 姐さんは左手で、垂れ下がる長い髪を確認するように触れ、手櫛でもって髪の流れを整えると、右手のバリカンで根元から断っていきました。
 まずはコメカミのあたりに深く、バリカンを差し込みました。満座が息をのむほどの大量の髪が、バシャバシャと新聞紙の上に落ちていきました。そして、コメカミの上、下、と交互にバリカンをあてていきます。
 姐さんとしては、前頭部カットの余勢を駆って、一気に左サイドの髪を始末したかったようですが、そこがセルフカットの難しいところで――鏡もありませんし――何度も同じ場所を刈ってしまったり、大胆にバリカンを動かしても、ちょっとしか切れなかったり、となかなか思い通りにいかず、悪戦苦闘していました。
 我々としても、時が経つにつれ、目の前の異常事態にも慣れはじめる人たち――特に剃髪している僧尼――も出てきて、彼氏彼女らは酒を飲みながら、
「坪内さん、もうちょい上っ側を刈った方がいいよ〜」
「姐御〜、いい感じに仕上がってきてますよ〜」
「外出用にウィッグ買ったらいいよ」
と野次馬よろしく、断髪の進行を見物し、なんのことはない、貴子姐さんの決意の丸坊主は酒席の座興に堕してしまった感がありました。
 貴子姐さんは首を同じ方向に傾けているのに疲れて、今度は平伏するように前かがみになって、シマウマのようになっている左の残り髪を放置して、ウィンウィンウィンウィン、後ろの髪を刈り出しています。闇雲にバリカンを走らせています。
 見かねたHさんが貴子姐さんからバリカンを取り上げ、
「坪内さん、いいから。私がやってあげるから」
と再度、断髪役を申し出ました。
 今度は貴子姐さんも、
「お願い」
と素直にHさんにバトンタッチしました。セルフカットでは無理、と身に染みてわかったんでしょうね。
 Hさんは見事な手際で、まず左サイドの髪を刈り込みました。
 言い忘れていましたが、N君のバリカンはアタなしです。ですから、刈ったそばから、貴子姐さんの青い地肌が外界に出現します。
 初めて外界と接触する地肌は、生熟れの野菜のように青々と目に涼しい。
 ボタボタとしたたり落ち、床に堆積するパーマヘアは、まるで収穫されたての羊毛のよう。
 Hさんは続いて、前頭部にバリカンをあてました。先刻、貴子姐さんが刈ったところを、さらに奥へ奥へ、後頭部に達するまでバリカンを走らせました。
 その次は右側の髪です。
 Hさんはバリカンをモミアゲにあてると、一直線にコメカミを通過し、頭頂付近まで遡らせました。ジャジャジャアアァァ。
 この頃になると、姐さんも目を閉じ、厳粛な表情になっていました。
 私も仕事柄、何度か得度式に列席し、何人かの女性が剃髪するのを目の当たりにしてきたんですが、どんな気の強い女性でも、どんなチャラけた娘さんでも、自身の髪をおろすときには、最初は笑ったりおどけていても、最後ら辺になると、フッと、厳粛な顔つきになるんですね。
 このときの貴子姐さんの表情がまさにそれでした。感傷と諦念、その二つが同居した表情。
 Hさんは巧みにバリカンを繰ります。
 横髪が引き裂かれ、青い地肌が覗きます。
 長いパーマヘアがバリカンを伝い、スルリ、パサリ、スルリ、パサリ、と流れ落ちます。
 青い部分は徐々に広がっていきます。
 残すは後ろ髪のみです。
 Hさんは姐さんの首筋にバリカンをあて、襟足の生え際からゆっくりと挿入していきます。ジジ・・・ジャアアァァ〜・・・
 グ〜と後ろの髪がせり上がり、バサリ、と長い髪が落下します。また、後ろ髪がせり上がり、バサリ。この繰り返しです。
 十回以上バリカンを押し上げても、貴子姐さんの髪は立ち退きを拒むかのように、なかなか無くなってはくれません。
 よく見たら、姐さんの目に薄っすらと涙が浮かんでいました。が、気丈にも唇を噛んで、泣くまいと堪えていました。姐さんも女なんだなあ、といじらしく思いましたね。
 最後に数筋の髪が後頭部から背中にかけて残されました。
 Hさんはその数筋の髪をまとめて握ると、根元から一気にバリカンで収穫しました。ジャジャアアアァァ、もう一刈り、ジャジャアアァァ。
 二刈りで完全に切断された髪は、Hさんの手の内に奪われてあります。Hさんはそれを無造作に新聞紙の上に放り捨てました。バサッ。
 そして、チョロリと残された襟足を、事務的に刈り取ると、さらに事務的に丸くなった頭にバリカンをあてていきます。
 バリカンは縦横無尽に貴子姐さんの頭を這い回り、鋭利な刃でもって嘗め回すように、刈り残された髪を掃討していきました。
「さあ、できたよ、坪内さん」
 断髪の一切が終わると、貴子姐さんは刈りあがった坊主頭を撫で、
「あ〜、サッパリした。長い髪、ひたすら鬱陶しかったし」
と笑顔で言ったところへ、
 ポロリ
と涙が一粒落ちて、
「あれ?」
とキマリ悪そうに目尻に指をあて、笑って誤魔化そうとしていました。
 坊主頭になった貴子姐さんは、一言で言うなら、
 エログロ
でした。私のような好事家にはたまらないものがありました。
 切った髪や新聞紙はゴミ袋に詰めて、店に頼んで廃棄してもらいました。ホント、お店には迷惑な話ですが・・・。
「坪内、すまん」
 この一件の張本人のYさんも、この期に及んでは、素直に謝りました。かなりしょげてました。
 ここが貴子姐さんの真骨頂で、
「いいって、いいって、一回くらい坊主にしてみようかなと思ってたトコだし、飲も、飲も」
とサバサバした調子で、Yさんのコップにビールを注ぎ足してあげてました。和解成立。
 一時は台無しになりかけた懇親会でしたが、貴子姐さんの事後の明朗な態度で救われた形になり、一同、安堵の胸をなでおろした次第です。
 貴子姐さん、皆に頭を触られまくってました。
 私も、
「姐さん、俺にも頭触らせてくださいよ」
と酔ったフリして便乗して、頭、撫でさせてもらいました。ザリザリしてスゲー気持ち良かったです。
「永山君、そりゃセクハラだよ」
と周囲にツッコまれるくらい撫で回しました。貴子姐さんは苦笑しながら、
「義秀君も飲め飲め〜」
としきりに酒をすすめてきます。そして、彼女もグイグイ飲みます。大分テンションがあがっている様子でした。
「熱い、熱い」
としきりに熱がるので、理由を訊いたら、照明の熱が裸んぼになった頭にあたる所為だとのこと。彼女もこういった経験を積んで、「坊主頭豆知識」を増やしていくんでしょうね。
 貴子姐さん、ハイテンション&ハイペースで飲むわ飲むわ、ビールや焼酎に飽きると、
「ボウズにはやっぱ日本酒だよね」
と熱燗をあおり、その挙句、とうとう、
「気持ち悪〜」
とトイレで嘔吐していました。
 最初は青々と目にも鮮やかな涼しげな坊主頭だったのが、宴が果てる頃にはギトギト脂ぎっちゃって、もはや触りたがる人もいなくなりました。
 しかも、店を出るとき、刈り込まれた短毛が店の暖簾に引っかかり、
「ぐわっ」
と頭を持っていかれ、よろめいてました。これも「坊主頭豆知識」です。
 そして、ようよう店を出ると、
「寒っ」
と肩をすぼめて、坊主頭を縮こまらせていました。
「寒いったって、まだ本格的な寒さはしばらく先ですよ」
と苦笑する私に、
「ええい、もう一軒行くぞ〜」
 気炎をあげる姐さん。すっかり酩酊状態。
「飲み過ぎッスよ、姐さん」
 皆、三々五々、帰路につきはじめ、私も「二次会行くぞ〜」とグデングデンになって喚く貴子姐さんを何とかなだめすかし、タクシーを拾って、
「姐さん、寺まで送っていきますよ」
と下心満々で一緒に乗り込もうとしたら――
「俺が送っていくよ」
とYさんが割って入り、先に乗車した姐さんの隣のシートに身体を押し込みました。
「今夜はコイツに悪いことしちゃったしな。俺が責任持って、コイツを送り届けるわ」
「そうですか」
 目論見が外れ、残念でしたが、先輩にそう言われちゃ、我を通すわけにもゆかず、送り狼は引き下がるのみ。貴子姐さんのことは、Yさんにお任せしました。
 走り去るタクシーを見送り、私は先程までの異常な出来事を思い返していました。
 髪を刈られている貴子姐さん、エロかったなあ、とか、坊主頭になった貴子姐さんもあれはあれでそそられるよなあ、とか、今から店に引き返して、処分されるのを待っている貴子姐さんの髪を貰ってこようかなあ、とか、頭の中は不健全な考えで充満してました。

 それからの貴子姐さんなんですが――

 なんと、Yさんとデキちゃったらしい・・・
 あの夜、酔った姐さんをタクシーで送っていくはずが、そのままピンクな方向にひた走ったらしいんですよ。お互い、合意の上だったらしいんですが。
 ――チクショウ! やっぱり俺が送っていきゃ良かった!
と悔し涙をのみました。
 まあ、貴子姐さんも私も寺の跡取りなんで、結婚となると話は難しいのはわかってるんですが、せめて・・・せめて、一回でいいからヤリたかったです。
 今度の仏青の集いで、貴子姐さんとYさんのラブラブぶりを見せ付けられるのかと思うと、今から気が滅入ります。
 さあ、「過去の女」のことは忘れて、新しい出会いを見つけよう! 婚活、婚活!
 ・・・と気持ちを切り替えようと思いながらも、貴子姐さんのサンタコスの写真を、いまだ捨てられないでいる私です。




(了)



    あとがき

 お久しぶりの迫水です。
「妙久さん」や「『断髪力』以来の夫婦ネタだけど〜」の系譜に連なるフェロモン系年上女性バッサリです。
 元々は以前描いていた個人的なイラストを基にしています。
 こういう創作では、つい自分の内面が出てしまうことも多々あり、迫水作品にしばしば登場する男の語り手の「小物っぽさ」は、無意識のうちに自分が投影されたりしています(汗)
 けっこう楽しく書けました♪
 お付き合い感謝です!




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通貨数が多いFX会社
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